結局、こういうことに

心を込める
 「右手で鼻をつまんでください」
「左手で右耳をつまみます」
「目の前で拍手して、左右を入れ替えます」
「次は二拍たたいて入れ替えます」
「一拍、二拍、三拍…と手をたたく回数を増やしていきます」
 これを一分間続けた時の脳活動が写真①の右二列です。右が右脳、左が左脳。一分続けては二十秒休み、それを五回繰り返しています。上段から一回目、二回目…。
光脳機能イメージング装置で調べたものです。上側が前頭葉側、右脳では右側が、左脳では左側が耳側になります。回を重ねるにつれ脳活動、とりわけ前頭葉は鎮静化していくのが分かると思います。
左二列は百マス計算をした時の脳活動です。こちらも一分続けては二十秒休むのを五回。五回目ともなれば脳は鎮静化していきます。どんなにややこしい脳トレでも慣れが生じます。脳は速やかに自動化を進めて、省エネ化していきます。そしてパフォーマンスが上がっていくわけですが、その分、前頭葉は鎮静化していきます。
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①鼻と耳をつまむゲームの脳活動(右2列)と百マス計算の脳活動
わたしたちは慣れたこと、できることばかりをしたがりますが、前頭葉を活性化させたいのなら、「慣れないこと」「できないこと」にチャレンジするのがいいわけです。
こんな実験もあります。写真②は、「いつものようにキャベツを刻むとき」の脳活動と、「心を込めてキャベツを刻んでいるとき」の脳活動です。右二枚が、いつものようにキャベツを刻んでいるときの右脳、左脳。左二列が心を込めてキャベツを刻んでいるときの右脳、左脳です。ご覧のように「心を込めた」方が前頭葉は活性化します。
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②キャベツを刻むときの脳活動
これはキャベツを刻むばかりではなく、机の上をふくときでも心を込めた方が活性化しますし、掃除機をかけるときでも気持ちを込めた方が活性化します。筋トレでも、計算課題でも同じです。「何をするにも心をこめてやりなさい」。最近は聞かなくなった言葉ですが、それなりの脳的意味がありそうです。
慣れないこと、できないことにチャレンジして、いつものことには心を込める。前頭葉の活性化にはそれが良さそうです。

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