うすうす気づいてはいましたが、環境が改善すると、女性はどんどん賢くなっていくそうです。

 これまでの研究で、男性は空間認知や数学的能力に優れ、女性はエピソード記憶や読解力に優れることが報告されており、その差は脳的な差であるという意見と、学習環境などが影響するという意見がありました。
 ダニエル・ウェバーらは、"Survey of Health, Ageing, and Retirement in Europe"の50歳以上、13か国、31000人の男女に行った記憶力、数学的能力、語の流暢性などの認知機能テストを分析し、男女差は年齢、出身地や、大人になる前と中年期の生活環境や教育環境に関係することを見出しました。
 そして、同じ地域内なら、生活環境が改善し、男女平等に教育環境が与えられると、女性は男性より高い記憶力を示し、男性優位の数学的能力などもその差がどんどん縮まり、いわゆる流動性知能に男女差がなくなることを示しました。
 つまり、脳の性差による能力差はあるのでしょうが、環境が良くなれば、女性がどんどんかしここくなっていき、男性の能力的優位性はどんどんなくなっていくわけです。。。。。うすうす気づいてはいましたが、50歳以上ですでにその現象が十分に生じているわけで、もっと若い層では女性優位が歴然。女性雇用の促進、役員登用は、男女平等とかの問題ではなく、能力に合わせれば、とっととそうならなければ、企業パフォーマンスが低下するわけで、むしろ平等主義的に守られるべきは、男。。。。。
Proc Natl Acad Sci U S A. 2014 Aug 12;111(32):11673-8. doi: 10.1073/pnas.1319538111. Epub 2014 Jul 28.
The changing face of cognitive gender differences in Europe.
Weber D, Skirbekk V, Freund I, Herlitz A.

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