線条体と習慣行動とアノレキシア(神経性無食欲症)、直感
銅谷先生等の研究によって、目先の快感を優先するときには腹側線条体(側坐核を含む)が活性化し、先々を見越した報酬を計算するときには背側線条体の活動が高まることがわかっています。また、セロトニンを欠乏させると目先の快を優先する傾向が高まることも知られ、遺伝的リスクを持つ人は(たとえば依存症の家族歴を持つ人は)、セロトニン欠乏によってGO/NOGO課題など注意力、抑制力にかかわるテストの成績が低下します。
さて、神経性無食欲症の患者では、常に低カロリー食を選ぶ高度に定型化した行動特徴がありますが、この行動特徴は背側線条体の活動によるものだということが、ニューヨーク大のKarin Foerde、Joanna Steinglassらの研究グループによって明らかにされたそうです。彼らは、神経性無食欲症の入院患者21人と対照群健常者21人が参加した試験で、健康に良いが味が悪い、健康に悪いが味は良いといった食品を提示し、選んで食べてもらいました。
結果、患者が選んだ高脂肪食品の数は、常に健常者よりも少なかったとか。そして、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による脳活動調査で、患者が食品を選んでいる時に背側線条体の活動が増加したそうです。また食品の選択と背側線条体の活動量の両方から翌日の患者の実際のカロリー摂取量を予測できたそうです。先々を見越すことは一般にはよいことなのですが、予測しすぎたストイックさはあだとなることもある、ということでしょうか。線条体の尾状核頭部が直感判断にかかわることも知られていますから、その先々を見越した判断が強固に直感化しているということでしょうか。また側坐核の活動がリハビリを支えることが最近実証されていますから、目先の快と長期的なトレーニングをいかに組み合わせると、またはトレーニングをいかに楽しくするかがだいじです。
Neural mechanisms supporting maladaptive food choices in anorexia nervosa
Karin Foerde, Joanna E Steinglass, Daphna Shohamy & B Timothy Walsh
Nature Neuroscience (2015) doi:10.1038/nn.4136
さて、神経性無食欲症の患者では、常に低カロリー食を選ぶ高度に定型化した行動特徴がありますが、この行動特徴は背側線条体の活動によるものだということが、ニューヨーク大のKarin Foerde、Joanna Steinglassらの研究グループによって明らかにされたそうです。彼らは、神経性無食欲症の入院患者21人と対照群健常者21人が参加した試験で、健康に良いが味が悪い、健康に悪いが味は良いといった食品を提示し、選んで食べてもらいました。
結果、患者が選んだ高脂肪食品の数は、常に健常者よりも少なかったとか。そして、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による脳活動調査で、患者が食品を選んでいる時に背側線条体の活動が増加したそうです。また食品の選択と背側線条体の活動量の両方から翌日の患者の実際のカロリー摂取量を予測できたそうです。先々を見越すことは一般にはよいことなのですが、予測しすぎたストイックさはあだとなることもある、ということでしょうか。線条体の尾状核頭部が直感判断にかかわることも知られていますから、その先々を見越した判断が強固に直感化しているということでしょうか。また側坐核の活動がリハビリを支えることが最近実証されていますから、目先の快と長期的なトレーニングをいかに組み合わせると、またはトレーニングをいかに楽しくするかがだいじです。
Neural mechanisms supporting maladaptive food choices in anorexia nervosa
Karin Foerde, Joanna E Steinglass, Daphna Shohamy & B Timothy Walsh
Nature Neuroscience (2015) doi:10.1038/nn.4136
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