令和2年度ギャンブル等依存調査に関して
1. 今回の結果をどのように読み解けば良いか?
Williamsの方法に従えば、SOGSでは依存疑いが過剰になり補正が必要です(秋山久美子, 坂元章, 堀内由樹子, 祥雲暁代, 河本泰信, 佐藤拓, 西村直之, 篠原菊紀, 石田仁, 牧野暢男 (2018). 「日本におけるギャンブリング障害の障害疑い率とその比較:方法論による重みづけを用いた検討」『アディクションと家族』34(1), pp. 75-82.)
また、以下の論文で、パチンコ・パチスロでは、ギャンブリング一般で用いられるSOGS5点のカットオフ値は低すぎ、7点もしくは8点が適当であることを示しました。SOGSでは過去1年のどこかの時点で当てはまることはあったかを聞いているので、【調査結果の解釈上の留意点】の記載の様に「ICD10[病的賭博]、DSM-5「ギャンブル障害」とは同義とは言えないと思います(Shoun, A., Sakamoto, A., Akiyama, K., Komoto, Y., Sato, T., Nishimura, N., Shinohara, K., Ishida, H. and Makino, N. (2018). Examination of screening of the Pachinko/Pachislot playing disorder based on gambling disorder scales, Open Journal of Psychiatry, 8(3), pp.315-327.)
したがって今回の報告での2.2%のうち、少なくともパチンコ・パチスロ分はより少なく見積もるべきだと思います。
一方で、同じSOGS過去1年で前回は0.8%、年齢調整を行ったものの今回は2.2%なので、増えている、という見方と(早野論文もこの方法に近く、依存疑い率が格段に高いので、ウェイトバックを使うこの方法だと疑い率が高くなるのかもしれません)、そのくらいにはSOGSは不安定だ、という見方が可能です。SOGSに限らず依存疑いか否かにこだわる必要はなく、リスク度合いを示しているに過ぎないとみるのが妥当だと思います。
依存疑いでのギャンブル等使用金額が1月5万なので、そのくらい、あるいはそれくらい以下で依存疑いと判定されている点は強調されていいと思います。すなわち金銭的破綻はむしろ金銭管理にあると。
依存疑いのもので、うつ、不安が強いというのは、因果の向きが、依存⇒うつ、不安、なのか、うつ、不安⇒依存、なのか、この横断調査ではわかりません。われわれの縦断調査では後者が強いと思われます。
2. 依存疑い(5点以上)の方の一番はパチスロ・パチンコ(参加しやすい環境の影響?
これは前回も同様でした。参加頻度は高く、使用比率も高いが、射幸性がコントロールされており、依存リスクは低いのではないか、というのが我々の仮説です。
3. 入店規制に関して知っている人の割合が低い(依存得点が低い人7.6%、5点以上25%)もっと告知が必要
そう思います。自己申告、家族申告プログラムの存在を一般向けに広報すべきです。
4. 思ったよりも、インターネットでの増加数が低い?
これも相関ですが、インターネット利用の影響はあった、という結論ですね。
5. 最初の被験者17955→有効回答数8223 なのに回答数は7985? 更に依存疑いのひとは149.3(男性)、26.2人(女性)
なぜ小数点?人なのに?
これは年齢構成に合わせた調整を行っているためです。これを行うべきか、行うべきでないか、社会調査では議論の多いところだそうです。
6. パチンコ業界としての対応はどのようにすればよいのか?
・入店規制の認知度UP 広告・広報
・公的相談機関、病院、自助グループの紹介
・健全遊技の奨め(漫画にしますか?)
それが正しいと思います。
Williamsの方法に従えば、SOGSでは依存疑いが過剰になり補正が必要です(秋山久美子, 坂元章, 堀内由樹子, 祥雲暁代, 河本泰信, 佐藤拓, 西村直之, 篠原菊紀, 石田仁, 牧野暢男 (2018). 「日本におけるギャンブリング障害の障害疑い率とその比較:方法論による重みづけを用いた検討」『アディクションと家族』34(1), pp. 75-82.)
また、以下の論文で、パチンコ・パチスロでは、ギャンブリング一般で用いられるSOGS5点のカットオフ値は低すぎ、7点もしくは8点が適当であることを示しました。SOGSでは過去1年のどこかの時点で当てはまることはあったかを聞いているので、【調査結果の解釈上の留意点】の記載の様に「ICD10[病的賭博]、DSM-5「ギャンブル障害」とは同義とは言えないと思います(Shoun, A., Sakamoto, A., Akiyama, K., Komoto, Y., Sato, T., Nishimura, N., Shinohara, K., Ishida, H. and Makino, N. (2018). Examination of screening of the Pachinko/Pachislot playing disorder based on gambling disorder scales, Open Journal of Psychiatry, 8(3), pp.315-327.)
したがって今回の報告での2.2%のうち、少なくともパチンコ・パチスロ分はより少なく見積もるべきだと思います。
一方で、同じSOGS過去1年で前回は0.8%、年齢調整を行ったものの今回は2.2%なので、増えている、という見方と(早野論文もこの方法に近く、依存疑い率が格段に高いので、ウェイトバックを使うこの方法だと疑い率が高くなるのかもしれません)、そのくらいにはSOGSは不安定だ、という見方が可能です。SOGSに限らず依存疑いか否かにこだわる必要はなく、リスク度合いを示しているに過ぎないとみるのが妥当だと思います。
依存疑いでのギャンブル等使用金額が1月5万なので、そのくらい、あるいはそれくらい以下で依存疑いと判定されている点は強調されていいと思います。すなわち金銭的破綻はむしろ金銭管理にあると。
依存疑いのもので、うつ、不安が強いというのは、因果の向きが、依存⇒うつ、不安、なのか、うつ、不安⇒依存、なのか、この横断調査ではわかりません。われわれの縦断調査では後者が強いと思われます。
2. 依存疑い(5点以上)の方の一番はパチスロ・パチンコ(参加しやすい環境の影響?
これは前回も同様でした。参加頻度は高く、使用比率も高いが、射幸性がコントロールされており、依存リスクは低いのではないか、というのが我々の仮説です。
3. 入店規制に関して知っている人の割合が低い(依存得点が低い人7.6%、5点以上25%)もっと告知が必要
そう思います。自己申告、家族申告プログラムの存在を一般向けに広報すべきです。
4. 思ったよりも、インターネットでの増加数が低い?
これも相関ですが、インターネット利用の影響はあった、という結論ですね。
5. 最初の被験者17955→有効回答数8223 なのに回答数は7985? 更に依存疑いのひとは149.3(男性)、26.2人(女性)
なぜ小数点?人なのに?
これは年齢構成に合わせた調整を行っているためです。これを行うべきか、行うべきでないか、社会調査では議論の多いところだそうです。
6. パチンコ業界としての対応はどのようにすればよいのか?
・入店規制の認知度UP 広告・広報
・公的相談機関、病院、自助グループの紹介
・健全遊技の奨め(漫画にしますか?)
それが正しいと思います。
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