性格は変えられますか?

すごい質問だね。
結論から言うと「変えられます」。
「変わります」といった方がいいかな。
たとえば、性格の一部である誠実性。きちんとしてるとか、まじめだとか、がんばるとか。まじめにやり抜く力とでもいったらいいかな。
これなんかは子どものころから思春期まで徐々に低下していきます。平均的にはですけど。で、思春期以降、老年期まで誠実性はたかまっていく。
変化するんですね。だから変わります。

誠実性ってなんか高い方を世の中は望むでしょ、なんとなく。おかあさんとかも。先生も。
だから、世の中では、誠実性を高めるような教育プログラムが作られていて、いろいろ研究されています。その結果は、成人期以降の効果は乏しいが、子ども期では効果的だそうです。ま、そういう意味で、性格を変えようとすれば、「変わる」。こともある、かな。

ここでいう教育プログラムって突き詰めれば、誠実性の側面をほめ、いいねを付けてくみたいなものです。
〇持ち物はきちんとし、きれいにしている いいね!そこ、のばそう!
〇割り当てられた仕事を、すべてきちんとやるよう努めている いいね!努力がえらい!
〇自分の目標を達成するようにがんばる いいね!頑張るあなたが好き!
〇身を入れて仕事を始めるまでに、時間がかからない いいね!この間より早くなった!
キレイにしろ、きちんとやれ、あれダメ、これダメだと、なかなかこういう側面は伸びないようですね。
で性格って、占いとかではタイプ分けされがちですけど、性格心理学ではいろんな要素の濃淡の組み合わせだと考えられています。誠実さが濃い薄い、外向性が濃い薄い、開放性、好奇心みたいなもんですけど濃い薄いとか。ま、誰の心にもその芽はある。たとえば誠実さの芽がない人なんていない。と考えるわけね。
だから、不真面目だって、まじめの芽は有、伸ばせるってこと。

さて、性格の遺伝要因40-50%。誠実さだは40%くらい。平均的な家庭ならこんなもので、育て方の影響はほぼない。
まあ、みんないい育て方をしているから、家庭の差はほぼない。
その上でプラスアルファするなら、上記のようなこと。親や先生がしてくれないから、自分でほめればいいよ。誠実さの芽を。
今日は持ち物きちんとした。OK、すごい!
宿題すぐ始めた。とりあえず昨日より早い。OK、いいね!

それから、誠実性を発揮できるような何かに出会えるよう、手を変え、品を変えいろんな体験をするといいね。
さっき遺伝の話したけど、残り60%の環境の影響は、人を似せない方向に働いているから、ある人にはささるけど、ほかのひとにはささる、その逆もいっぱいあるから。
まじめさを発揮できる対象ってどこかで見つかるから。

見つけ方のテクニックとしては細分化かな。
たとえば算数ではまじめさが発揮しにくいってとき、算数の中で濃淡を探すのね。計算練習はまじめにできないけど、文章題はちとできるとか。まずそれやるのね。なんでこっちはまじめにできるか考えながら。
もっともまじめにできないのを10段階で1として、他に点数つけて、2とか3とか。で、その差は何っとかちょっと考えるのもいいよ。

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