ゲーム行動症、ギャンブル行動症についての高校保健指導参考資料に関するメモ

〇2022年2月版のICD-11に統一したほうがいいんじゃないか(gamingもgamblingも同型定義)
 「コントロール障害」「優先」「問題が生じているのに継続拡大」のすべてと「顕著な障害や苦痛」が生じていること
「依存症」を使わない⇒「ゲーム行動症」「ギャンブル行動症」
疾病や障害ではない「危うい遊び方」の項目を入れる:健康行動にかかわる問題(運動不足、誤ったダイエットなどと並んで):保健ではこちらが重要:今までの調査はほぼ「危うい遊び方」
はじめに、①依存症、④行動嗜癖が及ぼす影響、⑤行動嗜癖の疾患としての位置づけ、2嗜癖行動について、①ギャンブル等(ICDに)(統計もICD-11基準ではない)、②ゲーム・定義が2022年2月に準拠していない

〇行動嗜癖(危うい遊び方)の要因に遺伝要因、性格要因など入れるべきでは
心理、環境、家族⇒ストレスマネジメント、ライフスキル:万人に
⇒遺伝要因、リスクの濃淡(アルコール使用障害も、行動嗜癖も)
⇒リスク群はいろいろにリスクなので、そこへの注意喚起の方が必要ではないか
②行動嗜癖を生み出す要因、

〇脳による説明はキメの説明には使えない
関連論文はワンショット、重症度との関連で因果推定⇒もともとそうなのか、行動でそうなるのか、その相互作用か。わからない状態ではわからないという説明が必要。
報酬機能の低下:行動嗜癖でははっきりしない。報酬予測誤差計算も含んでいる?
前頭葉機能:物質使用障害では断~で萎縮が戻るという強い証拠があるが、行動嗜癖ではない。むしろ行動前から予測できるとする論文。
いずれにしても、脳では到底説明できない。だから、脳バイオマーカーは診断基準になっていない。記載もない。
③やめられなくなる脳の仕組み

〇行動と問題の因果はICD-11に準拠すれば間違い
ICD-11に沿うなら、図4などは「ゲーム行動症」「ギャンブル行動症」の結果ではなく、様々な問題が生じていることが必須診断要件。むしろ「危うい遊び方」⇒様々な問題、の方が筋がいい説明。その意味でも「依存症」は使うべきではない。
④行動嗜癖が及ぼす影響

ガチャ、時間増は報告、危うい遊び方増は報告されていない
ギャンブルのころから射幸性説明は実験室条件、時間、回数増のデータのみ、ICD-11の行動症レベルに至る因子かどうか相当に怪しい

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