脳トレ問題あれこれ

ある、編集さんとのやり取りが面白かったので。

(1)「脳トレ」という観点で、問題は難しい方が効果があるのか。
   また、脳の活性化に一番効果的な問題の難度はあるのか。
   ※優しすぎず、難しすぎずの程度

客観的な難しさではなく、主観的な難しさがだいじです。前頭葉活動には意思コストがかかわりますから。出来そうで出来ない、でもがんばればできるくらいが活性化します。難しすぎるとすぐに脳活動がとまります。

(2)一度にたくさん問題を解くのと、1日数問を継続して解くのとではどちらが効果的か。
   また、難しい問題を1問解くのと、簡単な問題を10問解くのではどちらが効果的か。

前半のエビデンスはないです。
ちょうどいい活性化を持続することが脳トレ効果を高めることは知られています。
そもそも実験時間はせいぜい15分くらいです。
後半は結局その時の前頭前野の活性化が適当かどうかです。
おそらく後者です。

(3)「脳トレ」の企画本で解くためにかかった時間を記入する欄があります。
   早く解けた方が効果があるのか。
   ※短い時間で解けた方が良い?"

早く解けた方がいいわけではなく、早く解こうとする方が活性化しやすい

(4) 今回は「まちがい探し」の脳トレ企画です。
   まちがいすべてをすべて見つけるまで続けたほうが良いのか、決められた時間の中で「いくつ見つかるか」を何度も繰り返したほうが良いか
   また、まちがい探しだけではないが、解けなくても多少頑張ってチャレンジするのと、すぐに答えを参照するのとどちらが良いか。
   ※すぐに答えを見ても良い?

まず見つからないものをずっと考えていても、脳の活性化は下がってしまいます。
まあまあ考えてダメなら答えを見て、なるほどと思った方が活性化します。
そしてしばらくしたら再チャレンジすれば記憶課題にもなります。

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