赤ちゃんはどうしてこちょちょがきかないのですか？

ニコニコしながら、こーちょこちょ、こーちょこちょと、近づいたり、ちょっと引いたりしてると、そのうち、きゃっきゃするようになるよ。
こちょ、こちょ、って実際のくすぐりより、くすぐられるぞー、ってところで反応するから。みんなもくすぐられそうってときがくすぐったいんじゃない？
こちょこちょされるとくすぐったくなるという予測が赤ちゃんの中にできるのがだいじね。
それから、こちょこちょは楽しい遊びという感覚かな。恐怖を感じるようじゃ、くすぐったくはないしね。

赤ちゃんは皮膚に触られると、皮膚のなかにある感覚ニューロンが感じ取って、その刺激を背骨や脳に伝えるの。名前は覚えなくてもいいけど、触られた感じや押された感じを感じとるメリケル細胞、こちょこちょの振動とか奥まで押された感じとかを受けとるパチニ小体、皮膚の表面の伸びや圧力を感じルフィニ小体とかがあって、この信号を脳などに送ってこちょこちょを感じる。なでなでとの区別もつける。
でも、区別がつけられるまでには、成長や一種の訓練が必要で、小さい赤ちゃんだとまだわからないこともあるのね。だんだん、こちょこちょの感じを区別できるようになって、くすぐられるという感じがわかるようになる。
さらに、こちょこちょがくるぞ、これは楽しい遊びだぞ、キャッキャする遊びだぞ、って学習すると、こちょこちょってことばとか、手つきとか、顔つきだけで、きゃっきゃするようになるのね。そういうつながりができる。

こういうのは神経のつながりで、小さい赤ちゃんがこちょこちょに対してまだ反応しないのは、そういうつながりができていないからだね。
まとめると、ちいチャイ赤ちゃんにこちょこちょがきかないのは、赤ちゃんの神経系がまだ十分に発達していないし、こちょこちょ、きゃっきゃのつながりもできてないからってことだね。

ちなみに、じぶんでこちょこちょしてもあんまりくすぐったくないのは、自分の手の動きは自分でわかっていなくても脳がすごくよく理解していて、相当正確に予測できるらしい。で、さわろうとすると触れられる部分で触られた感じを小さくするらしいんだよね。
わかっちゃうとくすぐったくない。どこ触られるかわからない、ってのがきゃっきゃするにはだいじらしいいんだよね。