ビッグモーターやら、各種パワハラやら
ビッグモーターについて。
修理車両を人為的に痛めつけて保険の水増し請求をしたり、店舗前の街路樹に除草剤を撒いて枯らせたり、常識では考えられないことを行っていたとされていますが、その一員は経営陣(息子である副社長など)によるパワハラや容赦ない降格人事にあったともされています。
いわゆる恐怖支配によって社員に不正を働かせていたことになりますが、こういう状況下での社員の脳や心理はどのような状態になっているのでしょうか?
また、強権的な経営者の下に置かれた従業員が 恐怖から逃れる脳科学的なテクニックはありますでしょうか?
ちょうど大学でハラスメント予防講習会があり、様々な事例の紹介がありました。ビッグモーターに限らず、ハラスメントはそこかしこにあり、会社の風土、文化に根差す構造的なものも多数あるのだなあと痛感しました。
さて、恐怖支配と脳との関連の話ですね。
毎度のワーキングメモリ、脳のメモ帳の話になりますが、恐怖や強いストレスは脳のメモを食います。人の脳のメモは比喩的に言えば、3,4枚なので、ストレスでメモが数枚食われてしまうと、使えなくなると、あれこれを考えるためのメモの枚数が減り、頭が働きにくくなります。
また長期的で慢性的なストレスの場合、一過性のストレスなら、いったん上昇してもすぐ低下するストレス物質、コルチゾール(ストレス物質)の分泌が低下しなくなっていきます。するとコルチゾールの影響で、記憶に関係する海馬での神経接続が悪くなったり、場合によっては神経細胞が死んでいきます。
このことによっても頭の働きはますます低下していきます。考えが固定的になり、柔軟性が失われていきます。正常な判断(世の中ではどうかとか、倫理的にどうかとか、法的にどうかとか)に考えが及びにくくなります。
まあ、戦時下でもそうですが。
さて、対処の話ですが、
強権的な経営者に対しては、今なら相談窓口に相談するとか、そこが機能しないならパワハラを訴えるのがよろしいとは思います。が、その場合のリスクが大きすぎるとお考えなら、とりあえずは、日記法をおすすめします。
これはうつなどで使われる方法で、起きた出来事をたとえば左ページに書きます。
そして、その時の感情や判断、行動を右ページに書き、その下に、ありうる別な対応を書きます。
こういうのを書いておくと、ストレス緩和効果、ワーキングメモリを開ける効果が見込めます。また、のちのちの証拠にもなります。
強いストレスにさらされた場合、そのことを書き出すことによって楽になるんですね!
ちなみに、その時の感情や判断、行動を書くだけでなく、別の対応策も書くことはどういった効果があるのでしょうか?
そうすることによって、そのストレスに占められていた脳に空き容量ができるという解釈でよろしいでしょうか?
うつ的状態や、強いストレス状況では、思考が単純化、ワンパターン化します。
自動思考と言います。
ノルマ達成には事故部分を増やすしかない。見栄えが良くなるためには木はない方がいい。とか。
これらは認知の歪みの一種と考えられていて、その修正の技法のひとつです。
認知行動療法でよく使う方法です。
なるほど!
客観的に自分を見つめることによって、狭くなっている思考状態から脱出できるということでしょうか?
ちなみにこれは、ストレス下にかかわらず、仕事等で何かアイデアが欲しい・・・などという時に
(例えば、現在抱えている仕事について、現状よりもっと改善したいけどどうすればいいかわからないというような時など)
にも、日記法は有効だったりしますか?
ですね
基本は、人格と行動を切り話すこと、人を原因と見ず、行動を原因と見ること、さらに原因ではなく解決を見ること、そのリソースを探すことに注力すること。
パワハラする側にもね。
修理車両を人為的に痛めつけて保険の水増し請求をしたり、店舗前の街路樹に除草剤を撒いて枯らせたり、常識では考えられないことを行っていたとされていますが、その一員は経営陣(息子である副社長など)によるパワハラや容赦ない降格人事にあったともされています。
いわゆる恐怖支配によって社員に不正を働かせていたことになりますが、こういう状況下での社員の脳や心理はどのような状態になっているのでしょうか?
また、強権的な経営者の下に置かれた従業員が 恐怖から逃れる脳科学的なテクニックはありますでしょうか?
ちょうど大学でハラスメント予防講習会があり、様々な事例の紹介がありました。ビッグモーターに限らず、ハラスメントはそこかしこにあり、会社の風土、文化に根差す構造的なものも多数あるのだなあと痛感しました。
さて、恐怖支配と脳との関連の話ですね。
毎度のワーキングメモリ、脳のメモ帳の話になりますが、恐怖や強いストレスは脳のメモを食います。人の脳のメモは比喩的に言えば、3,4枚なので、ストレスでメモが数枚食われてしまうと、使えなくなると、あれこれを考えるためのメモの枚数が減り、頭が働きにくくなります。
また長期的で慢性的なストレスの場合、一過性のストレスなら、いったん上昇してもすぐ低下するストレス物質、コルチゾール(ストレス物質)の分泌が低下しなくなっていきます。するとコルチゾールの影響で、記憶に関係する海馬での神経接続が悪くなったり、場合によっては神経細胞が死んでいきます。
このことによっても頭の働きはますます低下していきます。考えが固定的になり、柔軟性が失われていきます。正常な判断(世の中ではどうかとか、倫理的にどうかとか、法的にどうかとか)に考えが及びにくくなります。
まあ、戦時下でもそうですが。
さて、対処の話ですが、
強権的な経営者に対しては、今なら相談窓口に相談するとか、そこが機能しないならパワハラを訴えるのがよろしいとは思います。が、その場合のリスクが大きすぎるとお考えなら、とりあえずは、日記法をおすすめします。
これはうつなどで使われる方法で、起きた出来事をたとえば左ページに書きます。
そして、その時の感情や判断、行動を右ページに書き、その下に、ありうる別な対応を書きます。
こういうのを書いておくと、ストレス緩和効果、ワーキングメモリを開ける効果が見込めます。また、のちのちの証拠にもなります。
強いストレスにさらされた場合、そのことを書き出すことによって楽になるんですね!
ちなみに、その時の感情や判断、行動を書くだけでなく、別の対応策も書くことはどういった効果があるのでしょうか?
そうすることによって、そのストレスに占められていた脳に空き容量ができるという解釈でよろしいでしょうか?
うつ的状態や、強いストレス状況では、思考が単純化、ワンパターン化します。
自動思考と言います。
ノルマ達成には事故部分を増やすしかない。見栄えが良くなるためには木はない方がいい。とか。
これらは認知の歪みの一種と考えられていて、その修正の技法のひとつです。
認知行動療法でよく使う方法です。
なるほど!
客観的に自分を見つめることによって、狭くなっている思考状態から脱出できるということでしょうか?
ちなみにこれは、ストレス下にかかわらず、仕事等で何かアイデアが欲しい・・・などという時に
(例えば、現在抱えている仕事について、現状よりもっと改善したいけどどうすればいいかわからないというような時など)
にも、日記法は有効だったりしますか?
ですね
基本は、人格と行動を切り話すこと、人を原因と見ず、行動を原因と見ること、さらに原因ではなく解決を見ること、そのリソースを探すことに注力すること。
パワハラする側にもね。
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