緑色はなぜ目に優しいのか
緑色がなぜ目に優しいのかということですね。
結論から言うと、緑色はわずかな光でも見やすく、また白を含む他の色を際立たせやすいので、目に優しいといわれるんですね。
説明しますね。
光がいくつもの色からできていることは知っていますか。
光をプリズム、透明な三角柱ですね、このプリズムに通すと、虹のような色の帯があらわれます。紫から赤まで、虹のような帯がみえます。
虹は雨上がりに出ますが、太陽の光が大気中の水滴で分散され、プリズムと同じ働きをして、七色のように見えるんですね。
さて、光というのはとても短い周期の波で、見える光は380ナノメートルから750ナノくらいです。ナノは10億分の一なので、とても短い波です。
そのうち、太陽の光では555ナノメートルくらいの波長が最も強くなっています。
これが緑色にあたります。
だから、地表では緑色が強く、わずかな明かりでも楽に見える色なんで、目に優しいといわれるんですね。
それから、緑色は他の色を際立たせる色でもあります。
ちょっとめんどくさい説明をしますが、かんべんしてください
光は目の網膜にある錐体細胞でとらえられます。錐体細胞は青に反応しやすい細胞、緑に反応しやすい細胞、赤に反応しやすい細胞、の三つがあります。
だからテレビでもスマホでもこの三色のピクセルという細かいドットの組み合わせでいろんな色を作っています。
さて、目から入った光の情報は、この細胞でとらえられた後、脳の視床にある外側膝状体というところにいきます。そこでは、色がクリアにみえるようにちょっとした加工をします。
ちょっと小難しい話ですが、「赤細胞―緑細胞」という計算をして赤を際立たせます。また、青―(赤+緑)という計算で、青を際立たせます。
結局、緑は、赤も青も際立たせてくれます。チョークの白も際立たせます。
画像を合成する時のグリーンバック(クロマキー)をしっていますか。
これを使うのも緑が他の色を際立たせるからです。カメラのデジタルセンサーもこれに合わせて緑色のピクセルが多くなっています。
緑は他の色を際立たせ、緑色自体は目に負担をかけにくいので目に優しいといわれます。
なんで緑が目に優しくなったのか、どうしてこういう視覚処理の構造になったのかは、人間が緑色の植物の中で育ってきたことによるんではないかと考えられています。
実際、木々や植物などの緑を見ると、落ち着く、頭の働きがよくなる、緑の屋根を見るだけで計算がやりやすくなる、など報告されています。
皮肉なことに、植物が緑色なのは、緑色を反射しているからです。
植物がエネルギーを得るための光合成には、緑の光は利用されていないんですね。
最近の研究だと、緑ではエネルギーの変動が大きすぎ、青と赤でエネルギーを作った方が安定するから、緑をはじいているんだそうです。
一方、わたしたちは緑で落ち着く。赤い実や青い実を感知する力がついた。赤い実はとり、青はスルーする。
おもしろいですね。
結論から言うと、緑色はわずかな光でも見やすく、また白を含む他の色を際立たせやすいので、目に優しいといわれるんですね。
説明しますね。
光がいくつもの色からできていることは知っていますか。
光をプリズム、透明な三角柱ですね、このプリズムに通すと、虹のような色の帯があらわれます。紫から赤まで、虹のような帯がみえます。
虹は雨上がりに出ますが、太陽の光が大気中の水滴で分散され、プリズムと同じ働きをして、七色のように見えるんですね。
さて、光というのはとても短い周期の波で、見える光は380ナノメートルから750ナノくらいです。ナノは10億分の一なので、とても短い波です。
そのうち、太陽の光では555ナノメートルくらいの波長が最も強くなっています。
これが緑色にあたります。
だから、地表では緑色が強く、わずかな明かりでも楽に見える色なんで、目に優しいといわれるんですね。
それから、緑色は他の色を際立たせる色でもあります。
ちょっとめんどくさい説明をしますが、かんべんしてください
光は目の網膜にある錐体細胞でとらえられます。錐体細胞は青に反応しやすい細胞、緑に反応しやすい細胞、赤に反応しやすい細胞、の三つがあります。
だからテレビでもスマホでもこの三色のピクセルという細かいドットの組み合わせでいろんな色を作っています。
さて、目から入った光の情報は、この細胞でとらえられた後、脳の視床にある外側膝状体というところにいきます。そこでは、色がクリアにみえるようにちょっとした加工をします。
ちょっと小難しい話ですが、「赤細胞―緑細胞」という計算をして赤を際立たせます。また、青―(赤+緑)という計算で、青を際立たせます。
結局、緑は、赤も青も際立たせてくれます。チョークの白も際立たせます。
画像を合成する時のグリーンバック(クロマキー)をしっていますか。
これを使うのも緑が他の色を際立たせるからです。カメラのデジタルセンサーもこれに合わせて緑色のピクセルが多くなっています。
緑は他の色を際立たせ、緑色自体は目に負担をかけにくいので目に優しいといわれます。
なんで緑が目に優しくなったのか、どうしてこういう視覚処理の構造になったのかは、人間が緑色の植物の中で育ってきたことによるんではないかと考えられています。
実際、木々や植物などの緑を見ると、落ち着く、頭の働きがよくなる、緑の屋根を見るだけで計算がやりやすくなる、など報告されています。
皮肉なことに、植物が緑色なのは、緑色を反射しているからです。
植物がエネルギーを得るための光合成には、緑の光は利用されていないんですね。
最近の研究だと、緑ではエネルギーの変動が大きすぎ、青と赤でエネルギーを作った方が安定するから、緑をはじいているんだそうです。
一方、わたしたちは緑で落ち着く。赤い実や青い実を感知する力がついた。赤い実はとり、青はスルーする。
おもしろいですね。
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