鍋で仲良し
紀文のHPにある「おでんで脳をリラックス」というページを拝読しました。
https://www.kibun.co.jp/knowledge/oden/living/relax/index.html
「共同注視」と「間に鍋を置いて間接的に向き合う」状態がコミュニケーション強化に結びつく
脳科学的なメカニズムを詳しく教えて頂きたいです。
また「共同注視」と「間に鍋を置いて間接的に向き合う」状態が
コミュニケーションを強化したことを立証する実験結果はありますか?
スタインバーグ
Shteynberg, G. (2015). Shared Attention. Perspectives on Psychological Science, 10(5), 579-590. https://doi.org/10.1177/1745691615589104
タイトル
"When Can Shared Attention Increase Affiliation? On the Bonding Effects of Co-experienced Belief Affirmation"
DOI
10.17632/hx5n5kg8k8.1
研究の目的と概要
この研究は、共有注意(同じ内容を一緒に体験すること)が社会的な親密感(affiliation)に与える影響を調査しました。具体的には、異なる信念(進化論と創造論)に対する映像を参加者が同期的または非同期的に視聴する状況で、信念の一致や不一致がどのように親密感の形成に関わるかを検証。
同期的共有注意: 参加者と協力者が同時に映像を視聴する条件
非同期的共有注意: 一方が映像を視聴している間に他方が別のタスクを行い、その後に映像視聴を交代する条件
結果
同期的に映像を視聴する(共有注意)場合、参加者同士の心理的な親近感が増加することが確認されました。
内容の一致(信念の肯定的な内容)と親密感には関連が見られましたが、重要なことは、同期的体験そのものが親密感を高める主要な要因であったことです。信念が一致するかどうかに関わらず、同じ対象に同時に注意を向けることが、相互理解を深める効果をもたらしました。
研究の意義
この研究は、共有注意の持つ「刺激の内容に依存しない」親密感促進効果を示しています。つまり、たとえ異なる信念を持っていたとしても、同じ体験を共有することで関係が良好になる可能性が示唆されています。
「共通のゴールと共有注意が社会的絆に与える影響」
研究の内容: この研究では、共通の目標を持つ共同作業と同期的な注意がどのように社会的な親密感を高めるかが調査されています。参加者同士が協力し、同じ目標に向かって作業することで、親しみやすさが向上するかどうかが分析されました。
手法: 実験参加者は、グループ内で他者とペアを組み、異なる認知タスクを行いました。それぞれが別々にコンピュータで作業し、同期的または非同期的にタスクを行なった。
結果: 同期的な活動の方が、相互の心理的親近感や協力意識を強化する傾向が示されました。
脳的解釈
複数の人が同時に同じ対象に注意を向けると前頭葉や側頭葉などで同期現象が起きやすくなります。このことが協調的な行動や共感を促進する。
同じ鍋を囲むと、おいしいものを食べ、ドーパミン系が同時に活性化します。すると一緒にいる人への好感が高まります。おいしさも増強され、相互作用が期待できます。
オキシトシンの分泌も高まる可能性があります
↓のように、温度的な温かさ、と、人間関係のあたたかさ、は同じ基盤であり、身体的認知の影響を受けるという解釈もあります
ドーパミン系による説明は認知的不協和がなぜ生じるかの説明になります
焚火を囲んだ時の脳活動を卒研生が調べたことがあり、全体では前頭葉が鎮静化しリラックスしていることが確認され、さらに時間経過に伴って活性化していきました。会話効果が大きいとは思いますが。
1) 手に温かいものを持つと他者に対して好印象を持ちやすい。
https://note.enito.co.jp/n/n865fff94edf1
https://www.kibun.co.jp/knowledge/oden/living/relax/index.html
「共同注視」と「間に鍋を置いて間接的に向き合う」状態がコミュニケーション強化に結びつく
脳科学的なメカニズムを詳しく教えて頂きたいです。
また「共同注視」と「間に鍋を置いて間接的に向き合う」状態が
コミュニケーションを強化したことを立証する実験結果はありますか?
スタインバーグ
Shteynberg, G. (2015). Shared Attention. Perspectives on Psychological Science, 10(5), 579-590. https://doi.org/10.1177/1745691615589104
タイトル
"When Can Shared Attention Increase Affiliation? On the Bonding Effects of Co-experienced Belief Affirmation"
DOI
10.17632/hx5n5kg8k8.1
研究の目的と概要
この研究は、共有注意(同じ内容を一緒に体験すること)が社会的な親密感(affiliation)に与える影響を調査しました。具体的には、異なる信念(進化論と創造論)に対する映像を参加者が同期的または非同期的に視聴する状況で、信念の一致や不一致がどのように親密感の形成に関わるかを検証。
同期的共有注意: 参加者と協力者が同時に映像を視聴する条件
非同期的共有注意: 一方が映像を視聴している間に他方が別のタスクを行い、その後に映像視聴を交代する条件
結果
同期的に映像を視聴する(共有注意)場合、参加者同士の心理的な親近感が増加することが確認されました。
内容の一致(信念の肯定的な内容)と親密感には関連が見られましたが、重要なことは、同期的体験そのものが親密感を高める主要な要因であったことです。信念が一致するかどうかに関わらず、同じ対象に同時に注意を向けることが、相互理解を深める効果をもたらしました。
研究の意義
この研究は、共有注意の持つ「刺激の内容に依存しない」親密感促進効果を示しています。つまり、たとえ異なる信念を持っていたとしても、同じ体験を共有することで関係が良好になる可能性が示唆されています。
「共通のゴールと共有注意が社会的絆に与える影響」
研究の内容: この研究では、共通の目標を持つ共同作業と同期的な注意がどのように社会的な親密感を高めるかが調査されています。参加者同士が協力し、同じ目標に向かって作業することで、親しみやすさが向上するかどうかが分析されました。
手法: 実験参加者は、グループ内で他者とペアを組み、異なる認知タスクを行いました。それぞれが別々にコンピュータで作業し、同期的または非同期的にタスクを行なった。
結果: 同期的な活動の方が、相互の心理的親近感や協力意識を強化する傾向が示されました。
脳的解釈
複数の人が同時に同じ対象に注意を向けると前頭葉や側頭葉などで同期現象が起きやすくなります。このことが協調的な行動や共感を促進する。
同じ鍋を囲むと、おいしいものを食べ、ドーパミン系が同時に活性化します。すると一緒にいる人への好感が高まります。おいしさも増強され、相互作用が期待できます。
オキシトシンの分泌も高まる可能性があります
↓のように、温度的な温かさ、と、人間関係のあたたかさ、は同じ基盤であり、身体的認知の影響を受けるという解釈もあります
ドーパミン系による説明は認知的不協和がなぜ生じるかの説明になります
焚火を囲んだ時の脳活動を卒研生が調べたことがあり、全体では前頭葉が鎮静化しリラックスしていることが確認され、さらに時間経過に伴って活性化していきました。会話効果が大きいとは思いますが。
1) 手に温かいものを持つと他者に対して好印象を持ちやすい。
https://note.enito.co.jp/n/n865fff94edf1
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