SNSリスクについて、責任あるSNSメモ

SNSのリスクは社会のリスクと同様、存在するので、社会に法や倫理があるように、ステークホルダすべてに責務が生じると思います。
プラットホーム側、ユーザー側、アプリ提供者側、国や自治体など、ギャンブリングやゲーミングで培われてきた、レスポンシブルギャンブリング、ゲーミングと同じようにステークホルダすべてに責務が生じていると考えるレスポンシブルSNSの考え方が必要だと思います。
レスポンシブルギャンブリングを参考にすれば、顧客保護、従業員教育、環境整備と規制、広告の規制、治療の紹介、ステークホルダーの連携、研究と検証などが含まれる(Ladouceur, 2016)。その対策は障害レベルの人を対象とした治療的アプローチよりも対象者の幅が広い。①プレイヤーではない一般の人たちへの予防や啓発、②一般のプレイヤーに向けた啓発や教育、③潜在的に問題化しやすいプレイヤーの同定、④潜在的に問題化しやすいプレイヤーへの啓発や教育、問題化防止のサポート、⑤問題が既に生じているプレイヤーの早期発見や対応方法、⑥これらを可能とする戦略の立案や人材育成および従業員教育の実践、⑦地域社会や対策関係者などのステークホルダーとのコミュニケーションと協働、が必要です。
https://note.com/s96hige/n/n2c49b055b447
その上で、子どもの脳発達に関しては、
・認知関連遺伝スコアと親の社会経済的地位を考慮した、9歳から12歳の縦断研究。スクリーンタイムをSNS時間、ゲーム時間、受動的視聴時間に分けて検討。ゲーム時間は「多い方が」認知機能が高まる。SNS時間、受動的視聴時間は無関係。(縦断的研究:因果研究)
https://note.com/s96hige/n/na5b78e4c0da3
・・・とか言った感じで、相関関係ではSNSの負の影響が観察されやすいが、それが因果関係(SNSが原因)かどうかは怪しい。認知関連や、うつ、不安、孤独関連遺伝子、および親の社会経済的地位を考慮した縦断的研究が必要、といったところですかね
一般論としては、24歳くらいまでに島皮質(ものすごい不愉快さ、強い愛着、疾風怒濤)、前部帯状回(自分と他者、社会と自分の調整、俗にいう自我の確立)などが発達。だからSNS刺激がない方がいいという議論も、だから、SNS的世界でここを鍛えるべき、といった解説も可能

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