どうして体は夜の10時って分かるんですか?寝る時に、ママから「夜の10時に成長ホルモンが出るから、早く寝なさい」と言われます。体に時計があるのですか?
まず、身体に時計があるのですか、ですが、あります。
体には「体内時計(サーカディアンリズム)」と呼ばれる仕組みがあります。この体内時計はたくさんあるのですが、その親玉が一日のリズム、だいたい24時間を刻んでいて、今が朝なのか昼なのか夜なのかを判断して、眠くなったり、ホルモンを出したりするタイミングを調整しているんですね。
脳の奥に、視交叉上核(しこうさじょうかく)という場所があります。目からの信号は視床というところを通って、脳の後ろ側に入るのですが、右目からの神経と、左目からの神経が交叉、クロスする場所があります。これが視交叉。その上に、視交叉上核、ここが親玉時計。
言葉は覚えなくていいけど、ここで、BMAL1 と CLOCKが働くと、PERとCRYというたんぱく質が増えます。やだよね、わからん言葉が出てきて。で、ちょっとはわかりやすくするために、BMAL1 と CLOCKを「さん」づけで、PERとCRYを「ちゃん」づけで呼ぶことにします。
そうすると、BMAL1さん と CLOCKさんが働きかけると、PERちゃんとCRYちゃんがどんどん増えていきます。PERちゃんとCRYちゃんがある量まで増えると、BMAL1 さんと CLOCKさんが働かなくなって、PERちゃんとCRYちゃんは増えなくなります。そして、PERちゃんとCRYちゃんはだんだん分解されて、少なくなっていきます。
すごく少なくなると、BMAL1さん と CLOCKさんがまた働き始めて、PERちゃんとCRYちゃんを増やしていきます、このサイクルがだいたい24時間なので、この視交叉上核の体内時計によって一日のリズムが刻まれていきます。
なんとなくイメージできますかね、体内時計の・・・よかった
ちなみに、この体内時計のサイクル、24時間よりちょっと長いので、24時間に合わせるにはリセットが必要です。
このリセットは日の光を使って行われます。目から入った「光」の情報が視交叉上核に伝わると、ここの細胞が興奮して、PER遺伝子というものの発現が増加します。そうすると、PERちゃん、CRYちゃんが増えていきます。これが、体内時計のリセットなんで、朝日を浴びるのはだいじなんですね。
で、体内時計は視交叉上核だけでなく全身にたくさんあります(数十兆)。それらが視交叉上核のリズムに合わせて、「9時ころになったから眠る準備をしよう」とか「10時ころだから寝むくなろう」とか「成長ホルモンを出そう」というふうになっていくんですね。
さて、こうやって、お母さんの言う通り、体を成長させる成長ホルモンが夜出るんですが、これに「夜10時になると」成長ホルモンが出る仕組みにはなっていないんですね。「眠りが深くなった時」にたくさん出るようになっています。多くの人は、夜10時から2時くらいまでに深い眠りに入ることが多いので、「夜10時に寝ると成長ホルモンがたくさん出る」と言われるんですね。
だから、深く眠ることがだいじ。そのためには、先ほどの朝日を浴びることのほか、昼間運動すること、食事の時間を一定にすることなんかが役立つんで、しっかり身体を動かしてしっかり寝てくださいね。お勉強の中身がしっかり身につくのも寝ている間ですし。
体には「体内時計(サーカディアンリズム)」と呼ばれる仕組みがあります。この体内時計はたくさんあるのですが、その親玉が一日のリズム、だいたい24時間を刻んでいて、今が朝なのか昼なのか夜なのかを判断して、眠くなったり、ホルモンを出したりするタイミングを調整しているんですね。
脳の奥に、視交叉上核(しこうさじょうかく)という場所があります。目からの信号は視床というところを通って、脳の後ろ側に入るのですが、右目からの神経と、左目からの神経が交叉、クロスする場所があります。これが視交叉。その上に、視交叉上核、ここが親玉時計。
言葉は覚えなくていいけど、ここで、BMAL1 と CLOCKが働くと、PERとCRYというたんぱく質が増えます。やだよね、わからん言葉が出てきて。で、ちょっとはわかりやすくするために、BMAL1 と CLOCKを「さん」づけで、PERとCRYを「ちゃん」づけで呼ぶことにします。
そうすると、BMAL1さん と CLOCKさんが働きかけると、PERちゃんとCRYちゃんがどんどん増えていきます。PERちゃんとCRYちゃんがある量まで増えると、BMAL1 さんと CLOCKさんが働かなくなって、PERちゃんとCRYちゃんは増えなくなります。そして、PERちゃんとCRYちゃんはだんだん分解されて、少なくなっていきます。
すごく少なくなると、BMAL1さん と CLOCKさんがまた働き始めて、PERちゃんとCRYちゃんを増やしていきます、このサイクルがだいたい24時間なので、この視交叉上核の体内時計によって一日のリズムが刻まれていきます。
なんとなくイメージできますかね、体内時計の・・・よかった
ちなみに、この体内時計のサイクル、24時間よりちょっと長いので、24時間に合わせるにはリセットが必要です。
このリセットは日の光を使って行われます。目から入った「光」の情報が視交叉上核に伝わると、ここの細胞が興奮して、PER遺伝子というものの発現が増加します。そうすると、PERちゃん、CRYちゃんが増えていきます。これが、体内時計のリセットなんで、朝日を浴びるのはだいじなんですね。
で、体内時計は視交叉上核だけでなく全身にたくさんあります(数十兆)。それらが視交叉上核のリズムに合わせて、「9時ころになったから眠る準備をしよう」とか「10時ころだから寝むくなろう」とか「成長ホルモンを出そう」というふうになっていくんですね。
さて、こうやって、お母さんの言う通り、体を成長させる成長ホルモンが夜出るんですが、これに「夜10時になると」成長ホルモンが出る仕組みにはなっていないんですね。「眠りが深くなった時」にたくさん出るようになっています。多くの人は、夜10時から2時くらいまでに深い眠りに入ることが多いので、「夜10時に寝ると成長ホルモンがたくさん出る」と言われるんですね。
だから、深く眠ることがだいじ。そのためには、先ほどの朝日を浴びることのほか、昼間運動すること、食事の時間を一定にすることなんかが役立つんで、しっかり身体を動かしてしっかり寝てくださいね。お勉強の中身がしっかり身につくのも寝ている間ですし。
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